お肌の悩み

正しい日焼け止めの塗り方を知って紫外線から肌を守ろう

  • UVダメージ

2024.08.09

日焼け止めをきちんと塗って外出したはずなのに、なぜか日焼けしてしまった、といった経験はありませんか?
日焼け止めはただ漠然と塗るのではなく、正しい使い方をしてこそ効果が出てくるものです。
そこで、日焼け止めの正しい塗り方と間違った使い方を紹介します。紫外線対策を知り、日差しから肌を守りましょう。

日焼け止めの正しい塗り方

日焼け止めの目的は「肌のダメージを防ぐ」ことです。日焼け止めを使わずに直接紫外線を浴び続けると、肌は日焼けをして「火傷」と同じ状態である炎症をおこしてしまいます。また、日焼けの影響で肌が乾燥すると、シミやくすみにつながってしまうことも。
これらを防ぐためにも、日焼け止めはとても重要なアイテムです。大切なのは、日焼け止めの正しい塗り方を実践し、日焼けから肌を守ることです。
ここでは、日焼け止めの効果を十分に発揮させるための正しい塗り方を紹介します。

日焼け止めの塗り方

まずは、いつものスキンケアをして肌を保湿したうえで、日焼け止めを塗っていきましょう。日焼け止めを塗るときは、隙間なく均一に広げていきます。一度に多量に付けてしまうと、ムラになりがちなので気を付けてください。
適量の日焼け止めを手に取ったら、肌にこすり付けず、手を大きく動かしながら優しく広げてのばすのがポイントです。

顔の塗り方と順番

顔用の日焼け止めは、化粧下地を塗る前に塗ります。

  • 適量を手に取り、両頬、おでこ、鼻の上、顎に5点置きする
  • 両頬やおでこなど広い部分から順番にのばして肌へなじませていく。おでこは髪の生え際に向かって下から上へのばしていく。肌をこすらないように気をつけながら塗る
  • 目の周りや口の周りなど細かな部分は、指先を使ってていねいにのばす
  • 日焼け止めをすべて塗り広げたら、再度5点置きして重ね付けする(重ね付けをすることで塗りムラ防止になる、ファンデーションを塗るときは1回でOK)

仕上げにスポンジを使うことで、肌への密着度が上がり余分な油分も取り除けるので効果的。
肌をこすらずにポンポンと優しく押さえるように使う。

首の塗り方

適量を手のひらにとって、鎖骨から上に向かって日焼け止めをのばしていきます。首の後ろ・うなじ・デコルテも忘れずに塗ってください。首はシワが入りやすいゾーンの皮膚をのばしながら塗ります。首の前を塗るときは上を向いて、首の後ろを塗るときは下を向いて塗るとムラなく塗れます。

ボディの塗り方

ボディに塗るときは、ストローづけという塗り方で塗ります。容器から直接肌へストローのように線を引くイメージで日焼け止めを出してください。塗るときは、こすらないで大きく円を描くようになじませるのが効果的です。ひじやひざの裏、体の側面なども塗り忘れのないようにしましょう。

手の甲の塗り方

手の甲は、忘れがちな場所ですが、鞄を持ったり、運転のときハンドルを握ったりと、実はよく紫外線を浴びていて日焼けしやすい場所です。手首から指の先まで覆うように円を描きながら塗ります。塗りムラがないように気を付けてください。

日焼け止めを塗るときのポイント

日焼け止めを塗るときにはどのようなことに気を付けたら良いのでしょうか。
適切な量や塗り方のポイントを知って効果が最大限生かせるようにしましょう。

適切な量​​の日焼け止め

日焼け止めの適切な量日焼け止めは、メーカーが推奨している量を使うことが基本です。適量はテクスチャーによっても異なるため、パッケージや使用説明書に表示された量を守ってください。
目安は、以下のとおりです。

クリームタイプ:パール1〜1.5粒程度
ローションタイプ:1円玉程度
ジェルタイプ:1円玉2個程度
ミルクタイプ:パール2粒程度
スプレータイプ:手のひらに数回プッシュ(手になじませてから顔に塗る、直接吹きかけない)

日焼けしやすい部分や日焼け止めが落ちやすい部分に塗るときのポイント

日焼けしやすい額や頬骨の高い部分、マスクの摩擦で落ちやすい顎、髪の生え際、両頬、鼻筋などは、日焼け止めを重ねて厚めに塗ることをおすすめします。重ねて厚めに塗ることで紫外線から肌を守り、シミやシワの予防にもつながります。

塗り忘れがちな場所

日焼け止めをしっかりと塗ったつもりでも、ついつい塗り忘れてしまうことがあります。塗り忘れがちな髪の生え際や耳、首などは、忘れずていねいに塗ります。また唇は、UVカット効果のあるリップクリームなどを使って紫外線対策をしてください。

日焼け止めは1年中、室内・日差しの弱い冬でも必要!

紫外線は日差しの強い夏だけでなく1年中降り注いでいます。「紫外線の影響を受けにくいのでは」と感じる冬でも、長時間紫外線を浴び続けるとシミやシワなどの肌トラブルにつながるため、日焼け止めによる紫外線対策は必要です。また、部屋の中にいても窓から紫外線は降り注いできます。室内にいるときにも日焼け止めを忘れないでください。

日焼け止めは「塗り直す」ことが大切

日焼け止めは、いくらSPF・PA値が高いものやウォータープルーフタイプでも時間が経つにつれ、汗や皮脂などの影響で効果が落ちてしまいます。そのため、こまめな塗り直しで日焼け止め効果を持続させましょう。タイミングとしては汗をかいた後、特に汗をかいたという意識がないときには2〜3時間おきを目安に塗り直すことをおすすめします。

メイクの上から日焼け止めを塗り直す方法

メイクをしている場合も、UVカット効果を保つため日焼け止めは2〜3時間ごとに塗り直すと良いです。メイクの上から塗り直すときは、まずタオルやティッシュで汗や皮脂を押さえます。皮脂や汗で肌表面が濡れていると、日焼け止めが肌に定着せずによれやすいからです。メイクが崩れたところは、化粧水や乳液を含ませたコットンなどで部分的にオフしてから日焼け止めを塗り直すのがおすすめです。最後はきれいなスポンジ面で、優しくそっと肌になじませるときれいに仕上がります。

やってはいけない!日焼け止めの塗り方

日焼け止めは、正しい使い方をすることで最大限の効果が出ます。しかし、間違った使い方をすると効果を発揮できません。
ありがちな間違いとして以下のようなことがあげられます。

やってはいけない塗り方 理由
保湿ケアをせずに塗る 肌が乾燥していると日焼け止めがムラになる。
皮脂の分泌が過剰になって化粧崩れの原因になることも。
出かける直前に塗る 日焼け止めが肌になじみ効果を発揮するためには、15〜30分程度の時間が必要。
効果を最大限発揮するために、出かける30分ほど前には塗り終えたい。
量を減らす・薄くのばす 日焼け止めには効果を発揮するための「適量」がある。
日焼け止めの使用量を減らしたり薄くのばしたりすると効果が十分に発揮されない。
手のひらですり合わせる 両手のひらですり合わせ、顔を包み込むように塗ってしまうと、
全体に行き届かず、塗り忘れや塗りムラが出てしまう。
昨年使い残した日焼け止めを使用する 日焼け止めは一度空気に触れると容器の中であっても、劣化しやすい。
劣化した結果、塗りムラができやすくUVカット効果にも影響が出る。

まとめ

日焼け止めの正しい塗り方や量、塗り方のポイント、間違った塗り方を紹介しました。
日焼け対策は、日焼け止めだけでまかなえるものではありません。
肌の保湿など日頃のスキンケアをおこなったうえ、効果的な紫外線対策で肌を守ることが大切です。